羅臼岳     1660.2m   2004年7月14日

 北海道の東の果てにある「知床」の語源は、アイヌ語の“地の果“という意味の“シレ・トゥク”と言われている。しかし不毛な土地を連想させるその言葉とは裏腹に、流氷がもたらす自然の恩恵により、そこは様々な動植物が棲息する生命感溢れた地域となっています。
 知床半島の背梁をなす知床連峰には標高1500m級の山々が連なっているがその中の最高峰が半島のほぼ中央にある羅臼岳(1660.2m)です。

 岩尾別ユースで一緒だった静岡の女性3人と、昨日羅臼の熊の湯で知り合った長野の青年と約束した岩尾別温泉の登山口で落ち合って木下小屋から5時20分登山開始となりました。いきなりヒグマに注意の看板を横目に見ながらしばらく針葉樹の林を行く。
 本日も斜里町で待った甲斐があり快晴です、後方にオホーツク海を見ながら楽しい登山になりそうです、しばらくすると「弥三吉水」に到着ここで水を補給して登る事1時間少しで大沢の雪渓が300m位続く、アイゼンはなかったが、無事登る事ができた。左右の雪解け後には高山植物の「エゾノツガザクラ」が奇麗に咲きほっこている、私の疲れた身体を元気にしてくれました、可愛いもんです。
 雪渓を登ってハイマツの中をすすめば開けた羅臼平に飛び出した。そこからは溶岩ドームをいただく羅臼岳が青空をバックにそびえ立つ、羅臼平からハイマツの緩やかな道を登ると水場の「岩清水」からは巨岩の間の急勾配を登る事になる、ここが山頂までの正念場である積み重なった岩の間には「チングルマ」「イワブクロ」などが夏の日差しをいっぱい浴びて咲き誇っていた。
 そうすると切り立った岩にかこまれた羅臼岳山頂に立つ事ができた。(上り所要時間5時間30分)山頂は狭いが、そこから見る360度の景色は素晴らしいの一言です。混雑する山頂で食事を済ませ下山する事にした。(下り3時間10分)疲れをとるため長野の青年と岩尾別温泉三段滝の湯(風呂)に入った。気持ちのいい思いをして彼と別れた。
いよいよ登山開始で〜す いきなりこんな看板が・・・負けへんで
快晴の羅臼岳 ここはまだ緩い上りです 振り向けばオホーツク海が・・ブルーだ
水の調達場 弥三吉水休息のひととき 雪渓を登る前に写真! 余裕です?
ちょっと滑るね〜アンゼンがあればなぁー 雪を足で蹴って一歩一歩すすむ
羅臼岳のてっぺんが見えてきたぞ ようやく羅臼平に到着
バックに羅臼岳山頂 本音お疲れです ハイマツの中を快調に登る?
ハイマツを過ぎればガレ場の道だ! 水場の「岩清水」到着 あと少しで頂上
山頂手前より知床半島方面を見る 山頂より羅臼湖及び知床横断道を望む
登頂の記念写真 ここまで来たら余裕です 山頂より知床自然センター オホーツク海
山頂は狭く大混雑なのだ!崖に落ちそう 山頂より羅臼側を見ると雲海です
一緒に登ったみなさんと・・いい顔です 左がオホーツク海 右が太平洋(羅臼)です
余裕の下りです? 巨岩の間を慎重に こんな事すれば早く下山できるかな?
岩尾別温泉三段湯の滝で〜す 登山の疲れがすっかり流せました
羅臼岳で出合った可愛い花たち
エゾコザクラ キバナシャクナゲ
チングルマ ミヤマキンバイ
エゾツツジ メアカンフスマ
イワギキョウ コケモモ
メアカンキンバイ
イワブクロ コエゾツガザクラ
チングルマとコエゾツガザクラ ウコンウツギ