神戸市立 森林植物園        2006.11.17


       (地 図)

ここ神戸市立「森林植物園」は再度公園の近くにあります。ここも秋になると紅葉の名所として市民に親しまれているところです。

「六甲の山並みと自然を背景に、端正な樹形をした針葉樹を林として植栽され、四季を彩る落葉樹や花木を添える」という構想のもとに、昭和15年(1940)に創設された、総面積142.6haの樹林をみせる植物園です。
 六甲山地の西部に位置し、六甲山をはじめ日本の代表的な樹木や世界各地の樹木、約1200種(うち外国産約500種)を原産地別に植栽され、四季を通して森の自然にふれ合うところですよ。


森林植物園の紅葉をご覧下さいね。

森林植物園の入り口 (入園料300円)
駐車料金(普通車500円・バイク無料)
長谷池に寄りかかるイロハモミジ
山の紅葉を感じさせてくれるイロハモミジたち

もみじの王様?オオモミジが
迎えてくれましたよ
岩場のカモシカ広場側のもみじ
ここで紅葉のしくみについてお勉強しましょう。

秋になると日照時間が短く気温が下がると葉を落とす準備をはじめます。葉の付け根に離層と呼ばれる膜ができて葉で作られたデンプンが幹に送れなくなりさらに分解され糖になります。

そして 緑の葉は老化してクロロフィル(緑の色素)が壊れてアミノ酸になるのです。

そうなると
@黄葉→秋が深まると糖やアミノ酸がどんどん葉にたまってきます、しかしアントシアンを合成する遺伝子がないので黄色く色づきます黄色に色づくのは緑の色素(クロロフィル)よりも黄色の色素(カロチノイド)の方が壊れる速度が遅いので黄色が目立ちます。

A紅葉→秋もさらに深まると糖やアミノ酸がどんどん葉にたまってきます、糖やアミノ酸から赤い色素(アントシアン)が合成され赤色になりますぞ。

B褐色→どんどんあきも深まってくると糖やアミノ酸がどんどん葉にたまってきて糖やアミノ酸から茶色の色素(フロパフェン)が合成され茶色になりそして落ち葉となってゆくのであります。

(ここでちょっと休憩です)
長谷池に寄りかかって見事に
紅葉したイロハモミジ
鮮やかに紅葉したイロハモミジくんです
紅葉真っ盛りのドウダンツツジ
そして紅葉の条件とは・・・・・。

場所やその年の天候によって紅葉の美しさに大きな差が出ますが、次の条件が大切になってきます。

@温度差
温度が高ければ光合成の働きによりデンプンが多く葉にたまります、その後急に温度が下がるとクロロフィルが壊れて糖ができるので昼夜の温度差が大切な条件です。(地球温暖化も大きく影響しているよ)

Aきれいな空気
都会の大気汚染では健全な葉の育成が望めません。

B日光
太陽の光が多いこと、光合成の働きによって糖分がたくさん生成され、特に9月以降の晴天の多い事が大切じゃ。

C空気中の水分
夏の高温と乾燥によって葉焼けをおこしてしまう事がありますこれではきれいな紅葉は望まれません。渓流の紅葉が美しいのは水分に恵まれているからです。

これで紅葉のしくみの概要のお勉強は終わりで〜す。
太陽の輝きをもらって鮮やかです

長谷池周囲のモミジ

メタセコイヤの林


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