春の近江八幡ツーリング        2009.04.09    滋賀県近江八幡市


今年の桜前線は平年並みと予報されていたが、開花宣言から寒い日が続いた事もあってここ近畿では例年だったら遅く咲くところも早く満開になるところもなく一斉に満開となりました。

本日は、滋賀の近江商人のふるさと近江八幡を訪ねてみました。
ルートは丹波街道をぬけて亀岡そして国道9号で京都市内へ。賀茂川の出町柳から桜で有名な哲学の道を通り府道30号の山越えで比叡山のふもとから大津市阪本の「穴太衆積みの石垣」を散策して、琵琶湖大橋を渡り琵琶湖湖線さざなみ街道(府道559号)を北上。
琵琶湖を左に見ての快適な走りが楽しめました。ゆっくり走ったため目的地の近江八幡には14時になってしまったのです。

西の湖の水郷めぐり発着場から近江八幡の街に入る。ここ近江八幡は天正13年(1585年)に豊臣秀吉の甥である秀次が鶴翼山(八幡山)に城を築いた際城下町として栄えたそうです。町並みは碁盤の目状につくられ琵琶湖の水運と結ぶ八幡掘りを利用した経済都市への成長を期待された事を示しているそうです。
10年のち秀次の自害により城は無くなったが町人自治により商業を中心に発展し今日へと続く近江商人の町並みが伺えました。
帰り道はさざなみ街道を南下して名神高速道路「瀬田西IC」から「西宮北IC」までルートで帰還。快晴の春ツーリングでした。


近江八幡水郷めぐり(西の湖)発着場
 走行距離290km


京都出町柳の賀茂川の桜と中洲の菜の花。
出町柳の賀茂大橋から見た賀茂川(左)と高野川(右)合流しら鴨川になって下流で桂川に合流しています。(地図) 賀茂大橋から銀閣寺方面にある「哲学の道」と満開のさくら。
「哲学の道」の命名は近代日本の代表的な哲学者「西田幾太郎」や経済学者「河上肇」などがよく歩き思索にふけったことからそう名付けられてるとか。。。。。
ここ大津市坂本は琵琶湖の西岸にあり古来より比叡山の延暦寺や日吉大社の門前町として栄えてきたそうです。 (地図)
安土桃山・江戸時代にかけて比叡山上で修行を続けてた僧侶が高齢となって天台座主から山麓に里坊(隠居所)を賜ってこの阪本地区が里坊群の独特の歴史空間をつくっています。
その里坊(さとぼう)の建物と庭園、そして穴太衆積(あのうしゅうづみ)みの石垣が素晴らしい。
「穴太衆積みの石垣」
ここ坂本では延暦寺の里坊にみならず、街角の神社や古い民家の石塀などにたくさんの石積みが見られます。これは「穴太衆積み」と呼ばれ阪本の大字「穴太」の一帯に古来よりより居住し山門の土木営繕的な御用を勤めていた「穴太衆」の技術によるものです。大小の整形していない自然石を巧みに積み上げたものです、またこの石積みは多くの城などに使われているそうです。(安土城・彦根城・竹田城などなど。。。。。。。)
日吉大社参道両側は穴太衆積みの石垣が見られる。
日吉大社参道のさくら並木。
琵琶湖大橋を西から東にわたりさざなみ街道(府道559号)からの琵琶湖。前方には比良山系が連なり山頂のびわ湖バレースキー場の雪も見る事ができましたよ。
近江八幡西の湖にある水郷めぐりの発着場。さくらも満開で〜す。 田んぼの農道を走ると菜の花とさくらが咲く水郷に出会えました。ここに舟が来ると絵になるのですが・・・ね。
八幡掘り水郷めぐりの和船がやって来ました。 JR近江八幡駅。(地図)
近江商人の町屋は切妻造桟瓦葺で平入りの中二階建てが基本で正面構えは格子、出格子、虫籠窓(むしこまど)からなり、軒下の壁に貫を見せる形が特徴だそうです。
また道に面する庭の「見越しの松」が景観の風格を高めているきれいな町でした。(新町通り)