円通寺の秋  兵庫県丹波市  2006.11.18

秋の丹波路を訪ねて丹波市にある円通寺に行って来ました。ここは丹波もみじ三山のお寺で知られています。
また初夏には参道に植えられた300本のアジサイの花やスイレン見事です。
ここ円通寺の由来は、南北朝時代の永徳2年(1382)正月、将軍足利義満が後円融天皇の勅命により創建され今日まで600年歳月を経た曹洞宗の名刹です。年号の首字をとって「永谷山」と号し、天子の宝号の字をとって「円通寺」と名づけ勅願所と定められました。開山英仲法俊は足利尊氏の第四子と伝えられ又、第二世牧翁性欽は関白近衛通嗣の第三子にあたられます。室町時代の金盛期には200余りの未寺を有し、丹波はもとより但馬、播磨、摂津にかけて君臨していたようです。

この地方の多くの寺が織田信長の中国攻路で武将明智光秀の軍勢により焼き討ちに合ったが豪士萩野朝忠の子孫で喜右衛門の働きにより円通寺は遂に兵火を免れたと伝えられています。
第40世、日置黙仙禅師は明治の廃仏棄釈政策に合いながら円通寺の興隆に努められ、大本山永平寺第66世管主に就任されました。御本尊は、南北朝合一を祈願して刻まれた一刀三礼の如意輪観世音菩薩像で後小松天皇により下賜されたものと伝えられています。現在本堂、庫院等の建築物は天保11年(1840年)に焼失により再建(江戸時代)されたものです、本堂は二段屋根になっていて、何やら唐風を連想さててくれました。

(地図)


円通寺の山門

風情ある石畳の階段を登ると本堂です
左右の仁王像が迎えてくれました。
好天気に映える紅葉の樹木

一瞬時を忘れてしまう空間です。
本堂 江戸時代に再建されたものです。
土塀に並ぶ紅葉の美しさにうっとり・・・。
本堂に上がる石段側の方生池水面に
映る紅葉と本堂が素晴らしい。
古木であるが見事な紅葉です。
不思議な紅葉のしかた?です。
枝の先でそれも1枚の葉が緑と赤に
分かれている?。
方生池に突き出したもみじの枝先





          ◇2010年12月1日に訪ねてみましたよ!2本が紅葉まっ盛りでした。

今年の秋も終わってしまい誰もいない円通寺でした。
2015年5月10日 初夏の円通寺
山門と新緑のもみじが綺麗でした。
新緑の円通寺を訪れてください。そこはし〜んとした静けさが漂ってとってもいい気持になりますよ。